「布団に入っても仕事のことを考えてしまう」
「身体は疲れているのに頭が休まらない」
「眠ろうとすると余計に目が冴える」
今回は、このような入眠困難が長期間続いていた方の施術経過をご紹介します。
以下は当院で施術を受けられた方の一症例です。施術による変化や必要な回数には個人差があります。
ご相談いただいた症状
約5年前から仕事のことを常に考える状態が続き、夜になっても頭が休まらず、寝つくまでに時間がかかることに悩まれていました。
睡眠導入剤を服用していても入眠しづらい日があり、睡眠の問題以外にも、
・肌荒れ
・生理痛
といった症状がみられました。
東洋医学的な見立て
東洋医学的には「肝鬱化火」を中心に考えました。
精神的な緊張や考え事が長く続くことで、「肝」の疏泄と呼ばれる気を巡らせる働きが乱れ、気の滞りが熱へと変化した状態です。
この方の場合、
・舌尖の赤み
・頭部の反応
・心下部の熱感や緊張
なども確認し、身体の上部に熱が偏っている状態と判断しました。
東洋医学では、こうした熱が「心神」に影響すると、頭が冴えてしまう、落ち着かない、眠りに入りにくいといった状態につながると考えます。
また、肝の疏泄が乱れることで気血の巡りにも影響し、生理痛や肌の状態にも関係している可能性があると考えました。
施術経過
施術方針【清肝瀉火】
2週間に1回程度のペースで施術を継続。
3回目頃から「以前より寝つきやすくなった」と変化を感じられるようになりました。
5回目の施術後には肌荒れにも改善傾向がみられ、生理痛についてもPS(Pain Scale)1程度まで軽減。
計6回の施術を行った時点では、寝つきの悪い日はほとんどなくなり、睡眠状態が良好な日が続くようになっています。
「身体は疲れているのに眠れない」という方へ
不眠にはさまざまな原因があります。
特に、
「寝る直前まで仕事を考えている」
「布団に入ると考え事が止まらない」
「緊張が抜けない」
「頭だけが冴えている」
という方では、身体だけではなく精神的な緊張状態についても考える必要があります。
伝統鍼灸 喜心堂では、「不眠だからこのツボ」という施術ではなく、詳しい問診と舌・脈・腹部・体表の状態を確認し、その方に現れている身体の偏りを考えながら少数の鍼で施術を行います。
睡眠障害が長期間続いている場合や、日中の生活に大きな影響が出ている場合は、医療機関への相談も重要です。
医療機関での治療を続けながら身体の緊張や睡眠の不調を整えたい方もご相談ください。
服用中の薬については、自己判断で中止・減量せず、必ず処方した医師にご相談ください。
本記事は一症例の経過であり、施術効果を保証するものではありません。