「急に強い不安に襲われ、心臓がバクバクして倒れそうになった」
「また発作が起こるのではないかと外出が怖くなった」
「電車や人混み、エレベーターに乗るのが不安で生活が制限されている」
このような症状に悩まされていませんか?
それはもしかすると「パニック障害」かもしれません。
とくに忙しい都会生活や仕事・家庭のストレスを抱える方に多く見られ、池袋周辺でも当院に多くの方がご相談に来られます。
パニック障害とは?
パニック障害は、突然理由もなく強い恐怖感や身体の異常を感じる発作が特徴の心身の不調です。
具体的には以下のような症状が起こります:
動悸、息切れ、胸の圧迫感
めまい、ふらつき
手足のしびれ
発汗
吐き気
震え
「死んでしまうのでは」「気が狂うかも」という強烈な恐怖
次に発作が起こることへの強い不安(予期不安)
このような状態が繰り返されることで外出や人との接触が難しくなり、日常生活に大きな制限が生じることもあります。
パニック障害と自律神経の関係
発作の背後には、自律神経の乱れが関係しています。
人は不安やストレスを感じると交感神経が過剰に働き、心拍数や呼吸数が上昇します。
通常は状況が落ち着くと副交感神経がブレーキをかけてくれるのですが、パニック障害の方はこの切り替えがうまくいかず、体が過剰反応を起こしてしまう状態です。
現代医学では薬物療法や認知行動療法などが中心ですが、こうした自律神経のアンバランスを整える補完的な方法として、鍼灸の注目が高まっています。
鍼灸でできること──身体から整える安心感
鍼灸は自律神経のバランスを整える作用があるとされ、過緊張状態からリラックス状態への切り替えを助ける施術法です。
鍼灸がアプローチする主なポイント:
緊張や不安により過活動になった交感神経を落ち着かせる
呼吸を深くし、胸部や横隔膜まわりのこわばりを緩和する
不眠や胃の不調、肩こりなどの身体のサインにも対応
「身体が整うことで、心にも余裕が出てくる」状態を目指す
東洋医学では、パニック症状を「肝気の上逆」や「心神不安」ととらえ、気血の流れや精神活動を整えることを重視します。
使用するツボは、患者さま一人ひとりの状態や体質に合わせて選び、無理のないペースで施術を行っていきます。
1. パニック障害の中医学的な基本概念
● 主な病機:
心神不寧
心は精神活動を司る臓であり、過度のストレスや情緒の乱れにより「心神」が安定を失うと、不安感・焦燥感・不眠・動悸が生じやすくなります。
肝気鬱結→肝陽上亢
ストレスや感情の抑圧により「肝気」が巡らなくなり、やがて肝陽が過剰に上昇して頭部や心神を擾乱します。これが突然の発作的な動悸や息苦しさ、不安につながると考えられます。
痰火擾心
食生活の乱れや脾虚によって生じた「痰濁」や「内熱」が、心神をかき乱すタイプ。突然の発作や混乱感、胸苦しさ、不安定な精神状態が特徴です。
2. 主な証型とその特徴
証型 主な症状
心脾両虚 不安感、動悸、疲労感、食欲不振、不眠、健忘など(過労・虚弱タイプ)
肝気鬱結 イライラ、胸脇の張り、ため息、抑うつ、気滞の傾向
肝陽上亢 急な動悸、顔面紅潮、頭痛、怒りやすさ、口の渇き
痰火擾心 不安感、息苦しさ、頭重、胸部膨満感、嘔気、顔色が悪い
心腎不交 不眠、多夢、恐怖感、腰や膝のだるさ、めまい、耳鳴り
これらはあくまで弁証に基づいた分類であり、実際の施術では個々の症状と体質を詳細に分析します。
3. 中医学における調整方針
中医学では「心神を安定させ、肝気の巡りをよくし、脾胃を健やかにし、痰湿を取り除く」といった全体調整を目指します。
安神:心神の安定を図る
疏肝理気:肝の気の巡りを整え、情緒の解放を促す
清熱化痰:痰火を鎮め、精神の混乱を鎮める
補気健脾:脾胃の働きを高め、痰の生成を抑える
鍼灸では上記の弁証に合わせた経穴(ツボ)を選定し、心身のバランスを整えていきます。
なお、使用するツボは個々の状態に合わせて決定されますので、すべての方に共通する施術ポイントは存在しません。
4. 最後に
パニック障害は「こころの病」として片付けられがちですが、身体全体のバランスの崩れとして捉える中医学の視点は、多くの方にとって心強い道しるべとなります。
「不安を減らしたい」「また発作が起きるのが怖い」「薬に頼らず整えたい」
そう感じている方にこそ、中医学的な観点からのケアを知っていただきたいと伝統鍼灸喜心堂は考えています。
当院は使い捨ての鍼を使用しております。
当院では東洋医学の考えに基づいて問診と体表観察を行い、その情報を基に鍼灸治療を行います。
問診ではお悩みの症状が何故起こっているのか東洋医学の観点から詳細に分析する為、1時間程度のお時間を頂きます。
問診情報と東洋医学的診察法の体表観察を行い、お悩みの原因を東洋医学的に的を絞る為、少数の鍼による施術が可能となります。
当院の整体はバキバキ系の矯正やもみほぐしは一切行いません。不調が起こっている原因を問診検査で徹底的に追求し、ソフトな刺激で筋肉、筋膜、神経、関節、経絡経穴の調整を行います。
本当に必要なアプローチを加えるだけなので刺激は少なく、心地よい刺激で症状を改善して行きます。
東洋医学専門の鍼灸院や鍼灸整体院、接骨院などの勤務時代、精神疾患や運動器疾患、消化器や婦人科など様々な疾患をみてきました。
その経験から様々な症状に対応できるようになりましたので、お困りの方はお気軽にご相談ください。
初回施術を受けた方の多くが身体の変化を実感されております。
一人一人に必要なセルフケアもお伝えしますので自宅でのケアも覚えて頂けます。
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